WebMasterのmaroが思い込みとうろ覚えでお送りする・・・
極私的「太鼓用語・舞台用語」辞典
このページは、極めて私的に、かつ、作者の思い込みとうろ覚えで作成されたものです。
作者の周りでだけ通用するもの、全国的な言葉でないものも含まれています。
このページの記述を信じ込んだ結果、あなたがいかなる被害を受けようとも、
作者は一切関知致しませんので、予めご承知置きください。
あきらかな間違いを見つけた方、「この言葉をこの意味で載せて欲しい」という方、
ご意見ご希望のございます方は、メールでこっそり作者にお知らせください。

   
   



さす 【サス】 (照明)
「サスペンションライト」の略。 バトンに吊るして、上部から当てるライト。
真上からあてるスポットライトのことを「サス」という場合もある。
舞台上を真っ暗にしておいて、真上からあてるスポットライトで演者を浮き立たせることを「サスで抜く」とか言うが、 立ち位置が違っていると、ヒサンである。

ざそうだい 【座奏台】 (太鼓道具)
座った状態で太鼓を叩くときに使用する台。 たいていは、締め太鼓を「座って打つ」時に使用する台の意味。
締め座奏台には、木製のものと、金属製で太鼓にさし込んで使用するものがある。

さぶろく 【三六】 (舞台)
大きさが「三尺×六尺」の平台

さらし 【晒し】 (太鼓衣装)
洗って日光にあてて白くした木綿の長ーい布。
これをひたすら、お腹にきつく巻き付け、出っ張ったお腹を矯正する。

さんじゅうにぶおんぷ 【三十二分音符】 (音楽一般)
通常(四分音符が基準の時)、一拍の1/8の長さを表す音符
「黒玉」と「棒」と「旗三個」で表される。
太鼓楽譜の口唱歌では「ド」「ト」「コ」「ロ」「テ」「ケ」「ツ」「ク」…などと言われることも多い。

さんじゅうにぶきゅうふ 【三十二分休符】 (音楽一般)
通常(四分音符が基準の時)、一拍の1/8の長さを表す休符
太鼓楽譜の口唱歌では「ス」「ン」「ウ」…などと言われることが多い。

さんびょうし 【三拍子】 (音楽一般)
「3拍で一つ」と考える拍子。「1・2・3・1・2・3・」と数える音楽。洋楽では「ワルツ(円舞曲)」に代表される。
洋楽では「『強拍・弱拍・弱拍』の3拍で1セット」となる。和太鼓の曲の場合には三拍子はあまり用いられないが、三拍子が出てくるときは、極めて意図的に用いられる。
もちろん、「楽譜表記上、たまたま三拍子が出てくる」という場合もある。

さんれんぷ 【三連符】 (音楽一般)
一拍を3つに割った長さ。八分音符の三連符は、八分音符3つで四分音符の長さになる。
5つに割ったら「五連符」、6つに割ったら「六連符」、7つに割ったら「七連符」…。

じうち 【地打ち】 (太鼓一般)
基盤となるリズムを打つ側。「裏打ち」とも言う。
太鼓曲の多くは、この「地打ち」に「表打ち」が乗っかる形式が多い。
簡単なリズムだが、曲全体のテンポを作り上げ、ときには表打ちを囃し立て…と、 非常に重要な役割を持つ。だからこそ、もっともじょうずな人が「地打ち」を担当するべきで、けっしてあなどってはいけない。

しこみ 【仕込み】 (舞台)
器材・道具を搬入し、舞台を組み、照明を設置し、音響を設置し、様々な調整を行い…ようするに、舞台を準備すること。

しこむ 【仕込む】 (舞台)
準備すること。組み上げること。反対語はたぶん『バラす』だと思う…。
名詞形は『仕込み』。

しず 【鎮】 (舞台)
綱元で、バトンを吊るしてあるロープにつけるオモリ。 鎮の数を調節して、バトンに吊るされた総重量とのバランスをとる。
ドアストッパーとして流用されているのをよく見掛ける。

したびょうし 【下拍子】 (太鼓一般)
基盤となるリズム。「地打ち」「裏打ち」とも言う。
反対語は「上拍子」。

しのぶえ 【篠笛】 (太鼓道具)
「女竹(メダケ・しの竹とも言います)」で作った横笛。お囃子などではもっともポピュラーな笛。
篠笛には「八本(笨)調子」「七本(笨)調子」「六本(笨)調子」…などの番号が付いていて、この番号で「キー(調子)」が決まる。 「八本調子=C調」「七本調子=B調」「六本調子=B♭調」「五本調子=A調」…と番号が減る毎に半音下がる。
全部で「一本調子(F調)〜十三本調子(F調)」の13種があるらしい。でも、あんまり低い(長い)ものや、あんまり高い(短い)ものは、音を出しにくい。 入門用には「七(八〜六)」あたりがお勧めかな。
指で押えるための穴の数は「7穴」だが、「6穴」のものもある。音階も、「民謡調(西洋音階)」のものと「古典調(御囃子)」のものがある。 西洋音階のものは「シラソファミレド」が正しく出るが、古典調のものは「シラソファミ」まではほぼ西洋音階と同じだけど「レド」あたりはピッチ(音の高さ)が違う。
ちなみに、「
歌口」への息の吹き込み方で、音の高さが「1/4音」ぐらい変わるので、 複数の人数で同時に吹くときは、じょうずな人がピッチ(音の高さ)をコントロールして、他の人に合わせてあげよう。

しぶおんぷ 【四分音符】 (音楽一般)
通常(四分音符が基準の時)、一拍分の長さを表す音符
「黒玉」と「棒」で、「旗」は無い。
西洋音楽の場合は、「二分音符が基準」とか「八分音符が基準」とかの場合もあるが、 太鼓の楽譜では、たいてい四分音符が基準となっている。
太鼓楽譜の口唱歌では「ドン」「トン」「テン」…などと言われることが多い。

しぶきゅうふ 【四分休符】 (音楽一般)
通常(四分音符が基準の時)、一拍分の長さを表す休符
太鼓楽譜の口唱歌では「ウン」…などと言われることが多い。

しめこみ 【締め込み】 (太鼓衣装)
六尺褌のこと。一部では大太鼓正面打ちでの標準衣装になっていたりする。

しめだいこ 【締め太鼓】 (太鼓道具)
を鋲でとめるのではなく、金枠に革を張り、それを胴の両面に当てて、紐やボルトで締め上げる太鼓。
この言い方だと、「桶胴太鼓」も「締め太鼓」の一種と言えなくもないのだが…。
民謡・長唄・お座敷などで使うものを「締め太鼓」、もっと強い革を張ったものを「附締太鼓」と区別する場合もあれば、 全部ひっくるめて「締め太鼓」と言ったりもする。
ちなみに、「締め太鼓」を締めてある紐は「調べ」と言うらしい。

しもて 【下手】 (舞台)
舞台上の、客席から向かって左の方向。「したて」と読んでも「へた」と読んでもいけない。
舞台上の「四方向」は「
上手」「下手」 「」「」なのです。 「下手」の反対側は、「上手」です。

しゃっかんほう 【尺貫法】 (一般)
長さを「尺」、重さを「貫」で表す度量法。「太鼓」の世界でも「舞台」の世界でも、「貫」はお目にかからないが、長さの「尺」は、しょっちゅうお世話になる。
太鼓の大きさも「尺」で呼ぶし…。 今のところ、「国際単位系(SI)」に統一しようと言う動きは無い。
「1間=1.818…m」「1尺=30.303…cm」「1寸=3.03…cm」「1分=3.03…mm」です。

しゃまく 【紗幕】 (舞台)
薄く透けた幕。白い紗幕越しに見せることによって霞掛かった幻想的な雰囲気を演出したり、黒い紗幕越しに見せることによって暗闇の中の雰囲気を出したり…。

じゅうろくぶおんぷ 【十六分音符】 (音楽一般)
通常(四分音符が基準の時)、一拍の1/4の長さを表す音符
「黒玉」と「棒」と「旗二個」で表される。
太鼓楽譜の口唱歌では「ド」「ト」「コ」「ロ」「テ」「ケ」「ツ」「ク」…などと言われることが多い。

じゅうろくぶきゅうふ 【十六分休符】 (音楽一般)
通常(四分音符が基準の時)、一拍の1/4の長さを表す休符
太鼓楽譜の口唱歌では「ス」「ン」「ウ」…などと言われることが多い。

しゅもく 【撞木】 (太鼓道具)
を打つ為の道具。木や竹の細い棒の先に、鉦を打つ「頭」がついている。全体が木でできたT字形のものや、鹿の角を竹ひごの先に付けたものなどがある。
なお、鹿の角を手に入れたいからといって、夜中に奈良公園に忍び込むなんてことは、絶対に行ってはいけません。

しょうせつ 【小節】 (音楽一般)
楽譜上、縦の線で区切られた区切り。

しょうめんうち 【正面打ち】 (太鼓奏法)
櫓台X台に横置きされた太鼓の打面に正対して立って打つ打ち方。
よく大太鼓の奏法で使われる。
ちなみに、「目の高さ」は「太鼓の中心の高さ」と同じかそれより低くなるように、充分腰を落して打つとカッコイイ。

じょはきゅう 【序破急】 (一般)
太鼓も含む古典芸能一般の典型的構成。「序=導入部・ゆったりとした入り」「破=展開部・主題の展開や変化」「急=終結部・躍動的な終結」の三部構成。
速度が「序破急」って場合もあれば、曲想・趣向が「序破急」って場合も、もちろん両方「序破急」ってのも。 一曲の中で「序破急」って場合もあれば、舞台演出全体で「序破急」って場合も。
ちなみに、3区分なら「序破急」だが、4区分なら「起承転結」だったりして。
もう一つちなみに、ヱヴァンゲリヲン新劇場版が『序』『破』『Q』なのも、これにちなんでいる。

しらべ 【調べ】 (太鼓道具)
締め太鼓を締める、麻のロープのこと。 あるいは、この「麻ロープ」で締められた「締め太鼓」のこと。
とくに江戸方面の御囃子などでは「調べ2台+大胴)+笛+鉦」の5人でお囃子をするのだが、 その「調べ2台」は、一方が高めの音、もう一方が低めの音に調整されるのだそうだ。

しん 【芯】 (舞台)
舞台の左右の中心線。といっても、実際の舞台上にこの線が書いてあることはなく、舞台図面上にのみある線。
「センターライン」とも言い、「CL」と書かれている。
舞台上で
バミるときには、舞台中心に「十字」のバミリが貼られ、 「CL」と「緞帳線(緞帳の下りる位置、あるいは、緞帳に当たらない安全な前後位置)」とが交わる点に、「T字形」に貼られる。 で、「T」の横棒が「緞帳線」で縦棒が「CL」。 これ以外には「T時型のバミリ」は使わないのがルールらしい。

しんでる 【死んでる】 (音響)
マイクやアンプなどの音響機器や音響回線が、動作していない、使えない状態になっていること。
反対語は「
生きてる」といいます。

すけろくだい 【助六台】 (太鼓道具)
斜め台の一種。『大江戸助六太鼓』さんが意匠登録しているので、この呼び名となった。

すて 【捨て】 (舞台)
「捨て時間」のこと。あらかじめ空白の時間を作っておき、したら、その時間を使って調整します。
「使わなければ捨ててしまう」時間なので「ステ」。
『演奏は、一時間枠いっぱいですか?』『10分ステです。』『では、50分の予定ですね。』などと使われる。

すとれーとすたんど 【ストレートスタンド】 (音響)
マイクスタンドの一種。足(丸いベースや三本足)の部分から上へ、ただ一本の棒が延びているだけのマイクスタンド。

すらー 【スラー】 (音楽一般)
楽譜記号の一種。異なる高さの音をつないで滑らかに演奏する。同じ高さの音をつなぐのは「タイ」といって、別の意味である。
笛の楽譜で「スラー」が出てきたら、「滑らかにつなぐ」として指定されていることになるので「切り」を入れない方が良いかもしれない。
太鼓の楽譜には「スラー」は出てこない。『ドン』と叩いた後で、響き音の高さを変えることはできないから。
ちなみに、一つの音から別の高さの音へ「引きずるように」つなぐのは 「グリッサンド」とか「ポルタメント」とか呼ばれるらしい。
「スラー」は、「ズリズリと引きずる」のではなく「すらー」っとつなぐのです。

ずりあげ 【摺り上げ】 (笛)
穴を押えている指を、少しずつずらしながら開けていく奏法。
音楽用語で言う「
ポルタメント」を表現するときに使用する。

すりがね 【摺り鉦】 (太鼓道具)
「銅と錫に、亜鉛が少し入った合金」つまり『砲金(青銅)』でできているらしい。あるいは、「銅と亜鉛の合金」つまり『真鍮』でできているらしい。
灰皿みたいな形をしているやつ。
大きさは、「4号」とか「5号」とかの号数で表現したり、直径を「寸」や「センチメートル」で表したり…。でも、「号」の数字が何を表すのかは知らない。
もともとは「仏具」だったようだ。仏具の世界では、伏せて置くように足が付いていて底を叩くらしい。足がなくて大きな物でぶら下げて打つのもあるんだそうな。
単に
「鉦」とも言うし、撞木を鉦の内側にこすりつけながら縁を打つので『摺り鉦』とも言い、 「スル=お金をする(なくす)」で縁起が悪いから「当り鉦」とも言うんだそうだ。 また、その音の特徴から「チャンチキ」とも言う。

せり 【迫り】 (舞台)
舞台床の一部が上がったり下がったりする昇降機構。これに演者を乗せて上がるのが「迫り上げ」。下りていくのが「迫り下げ」。
ときには、30cmとか70cmほど上げっぱなしにして、
山台として使ったり…。
ちなみに、『迫り』に不用意に近づくと「命に関わる」ことがあるので注意。特に「迫りの動作中は、絶対に近づいてはいけない」のである。

ぜんおんぷ 【全音符】 (音楽一般)
その小節のあいだじゅう「音を出すこと」を表す音符
「白玉」だけで「棒」も旗も無い
二拍子」なら二拍分、「三拍子」なら三拍分、 「四拍子」なら四拍分の長さです。

ぜんきゅうふ 【全休符】 (音楽一般)
その小節のあいだじゅう「音を出さない」を表す休符
「二拍子」なら二拍分、「三拍子」なら三拍分、「四拍子」なら四拍分の長さです。

そで 【袖】 (舞台)
舞台の上手下手にある、バックスペースの部分。
ここが充分に広くないと、何かと不便が生じる。

そでまく 【袖幕】 (舞台)
舞台の見きれないように隠すために、舞台と並行な方向に設置された幕。
演者も道具も、この『袖幕』の間から舞台上に出入りするのだが、その際には絶対に『袖幕』を揺らしてはいけない。

そろいうち 【揃い打ち】 (太鼓奏法)
(同じ種類の)太鼓をたくさん並べて、大勢の人数で、同じリズムで同時に打つことです。
つまり、『みんなで揃って』打つのです。

そろうち 【ソロ打ち】 (太鼓奏法)
ようするに、一人(ソロ)で太鼓を打つことです。
一人で打っているのに、一人で打っているとは思えないほど複雑なリズムを打つ人が、世の中には存在します。



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